【結果編】ソニー、トヨタ、アップル、IBM、コカ・コーラ…。世界的企業が社員育成に活用する性格分析『エニアグラム』とは

「エニアグラム」は、人間の性格を9つの本質に分け、その本質からもっているタイプを見極めることで、能力を最大限に活かすためのツールとして世界中で活用されています。

それぞれが自分の資質に合った強みを互いに活かすなど、チームの人材配置やマネジメントにご活用いただけます。

今回の記事は、タイプごとの特徴や能力、それぞれのタイプの部下とどのように接すれば良いのかなどをまとめた、【実践編】です。
自分や社員がどのタイプかを診断するには、以下の【診断編】の記事をご覧ください。

出典:『9つの性格 エニアグラムで見つかる「本当の自分」と最良の人間関係」』, PHP

エニアグラムとは


「エニアグラム(ギリシャ語で「9つの地図」)」の起源は、2000年前の古代ギリシアで生まれた「人間学」です。
天体の運行や、人間意識の発達の研究を通して「社会のリーダー育成のマニュアル」として生み出されました。

1950年代、米国スタンフォード大学の医学者や心理学者によって体系化され、ソニー、トヨタ、アップル、IBM、コカ・コーラ、ゼネラルモーターズなど、欧米の大企業を中心に人材戦略の一環として採用され、効果を上げているメソッドです。

エニアグラムをビジネスに導入すると、

  • 受容力が高まるので、部下や上司との接し方がスムーズになる
  • リーダーシップ、チームマネジメント力が目に見えて向上する
  • 自社にどのような人材が必要かがわかる

    このような効果が得られると実証されています。

    自分や社員がどのタイプかを診断するには、以下の【診断編】の記事をご覧ください。

    タイプごとの特徴と活かし方

    タイプ1《完全でありたい人》

     タイプ1の人の心には、「いつも完璧でありたい」という理想があり、日々努力を重ねることにやりがいを見出します。物事を根本から掘り下げ、論理性をもって向上を目指す志向はタイプ1の最大の長所です。何事にも勤勉で誠実であるため、小さな誤りを見過ごさず何度もチェックするなど、慎重で間違いのない仕事が得意といえます。

     タイプ1の囚われの傾向は、人生のすべてに完璧さを求めてしまうことです。問題があると考える同僚や部下に対し、瑣末なことにまで目を向けて注意したり、改善への取り組みが甘いと責めてしまったりして、周囲から押し付けがましいと思われてしまうこともあるかもしれません。まるで、心の中に常に“批判者”がいて、正しさを守ろうとしているようです。

     そういった落とし穴に囚われないためには、まず「自分が完璧という非現実的な期待を抱いていることを認め、それを放棄する」ことから始めましょう。完璧さへの囚われは多くの怒りを生みます。怒りを溜め込むのではなく、周囲と協力しながら物事を達成させるエネルギーに転化することが大切です。楽しさや心地よさなど、自分の感情をしっかり感じることも心がけましょう。

    タイプ2《人の助けになりたい人》

     タイプ2の人は、情愛が深く、困っている人には自然に手を差し伸べられる寛容さをもっています。相手の気持ちをほぐし、良い面を引き出して、能力を十二分に発揮させる才能があるため、難問に挑戦する際のパートナーとしては理想的といえます。環境への適応力も高いため、相手が心地よくなるようにいくつもの自分を見せることができる器用さも備えています。

     一方で、他者の助けを必要としている自分の気持ちに無自覚な部分があります。他者の機嫌を取ることに必死になって自分の欲求を忘れてしまうのです。相手に合わせることに疲れ切ると、人のために何もしたくないという、通常と全く逆の状態に陥ることもあります。そのため、無意識のうちに相手からの感謝や恩返しを求めて、相手を操作してしまうところもあるようです。

     タイプ2の人はまず、「他者の愛情を強く求めている自分を認める」ことから始めましょう。自分の本当の願望に気づき、一貫した自分を築くこと。そうすることで、自分を顧みない相手に苛立ちを覚えたり、復讐心を抱いたりすることが減ってきます。もともと適応力に優れ、心が優しいタイプ2は、周囲の人から好意と信頼を自然に得ることができるようになるでしょう。

    タイプ3《成功を求める人》

     タイプ3の人は、常に効率性を心がけていて、成功するためには努力を惜しまず頑張ることができます。そして、一緒にいる人にも、計画や目標への情熱を伝染させる力があるため、このタイプの人がいる組織は自ずと活性化していくでしょう。さらに、向学心も高いため、何か嫌なことがあってもくよくよせずにおもしろいものを探す能力もあります。

     タイプ3は、成功や目標達成に価値を置きすぎるあまり、失敗して実績や地位を失い自尊心をなくすことを恐れる傾向があります。また、有能なビジネスマンという理想のイメージと自分自身を同一化し、他人ばかりでなく自分も騙してしまうこともあります。よほどのことがない限り、自分の内面と向き合うことがないようです。

     タイプ3にとって重要なのは、日々の中で自分の感情を探ることです。例えば、体の硬直や顔の紅潮などの身体的感覚から、緊張感や興奮などの感情が検知できます。自分の感情や私生活を大切にし、仕事以外の様々な楽しみを味わうことで、多様な価値観を知ることができ、自分とは異なるタイプの部下とも円滑に仕事ができる真のリーダーシップを得ることができるでしょう。

    タイプ4《特別な存在であろうとする人》

     タイプ4の人には、「自分は特別な人間である」という自負があり、何よりも感動を大切にし、平凡さを嫌うところがあります。周囲の人に「ユニークな人だ」「あなたといると深い感動を味わえる」と思われることに満足感を得るようです。表現が豊かで、特に象徴的な表現がうまく、常に独創的であろうとする姿勢は、周囲にもよい刺激を与えます。

     一方で、社交的で軽やかな交際といった、深い部分での繋がりが期待できない付き合いは好みません。また、「私は周囲から理解されにくい人間だ」という思い込みがあるために、疎外感を感じることもあり、それが強くなると、鬱状態になって引きこもろうとします。実は、優越感や特異性に固執するのは、無意識のなかで「自分は小さい存在である」というコンプレックスの裏返しである場合もあります。

     タイプ4がより豊かな対人関係を築くためには、まず、「手に入らないものを理想化したり、手に入るものの欠点が目につく自分」に気づき、その状態が自分にとってよくない状態であることを自覚する必要があります。自尊心を回復するには、他者が嫉妬するような自分の長所を見つけ、それに自信をもつこと。自分の行った一つひとつの仕事を肯定的に評価してみましょう。

    タイプ5《知識を得て観察する人》

     タイプ5の人は、知識を蓄えることを好み、常に賢明であろうと心がけています。分析力や洞察力、観察力に長けており、客観的な傍観者に徹する傾向があります。また、他人をさばいたり、批判したりすることを好まず、相手の過ちをも穏やかに指摘する柔和さがありますが、これも思慮深さの賜物といえるでしょう。

     タイプ5にとって、現実は観察の対象といえます。現実を自分の目で観察し、独自の意味づけ、体系づけをしようとします。現実に関わることよりも孤独な時間を好む傾向があり、周囲から引きこもりがちになってしまいます。周りの人から見たときに、「感情が乏しい」と写ってしまうことも少なくないようです。

     タイプ5が感情的なつながりや動揺を避ける理由は、常に未来を知っておき、それに備えたいと考えているからだといえます。知識に執着するひとつの理由は、「未来を把握したい」という欲求なのです。気が進まなくても、なるべく人の集まるところへいき、自分の意見を述べてみましょう。旺盛な知識欲と分析力は他のタイプにない長所であることに気づくことができるでしょう。

    タイプ6《安全を求め慎重に行動する人》

     タイプ6の人は安全への欲求が強いことが特徴です。相手のちょっとした言動から、その真意を汲み取る能力も備えています。弱者の立場に共感する能力があるので、相手との信頼関係さえあれば、心優しく、情け深く、面倒見がよい部分を発揮します。自らの使命と他者への責任のためには、自己犠牲を厭わず全力を尽くします。

     タイプ6の安全を求める欲求は、実は恐怖心から生まれていることがあります。周囲から期待されることに応えようと賢明になりますが、同時に多くの気遣いや不安に悩まされることがあるため、責任のある立場になることを避けがちです。例えば、社長のようにナンバー1になりたいと思っているのに、責任の重さに尻込みしてあえてナンバー2でいようとするなどです。

     タイプ6が自らの特徴をよい方向へ転じるには、自分の恐怖心と向き合うことが大切です。例えば、信頼できる友人に自分の不安や恐怖心を打ち明け、それに対する意見を聞くとよいでしょう。あなたの結論を、中立の立場の友人の意見と突き合わせてチェックすれば、自分が悲観的、疑念的になりすぎていたことに気づくことも多いはずです。

    タイプ7《楽しさを求め行動する人》

     タイプ7の人は、あらゆることに楽観主義的で陽気な雰囲気をもち、自分の周辺に楽しみを見出す能力に長けています。精神状態がよければ、出会う人は誰でも好きになり、誰をも幸福にしたいと思うため、周囲にたくさんの好きな人間をもち、自分も魅力的であろうとします。創造性への熱意と進取の気質を備えており、職場ではアイデアマン、ネットワーカーとして活躍します。

     タイプ7は、仕事でも私生活でも、いつも多くの楽しい計画を用意していて、それを同時進行させたがり、ひとつのことに専念することを嫌う傾向があります。ひとつのことに専念すれば、ひどい挫折感を味わう可能性もあるため、このような行動に出ると考えられます。また、自分の価値を評価してくれる人を求め、自己正当化をしてしまいがちです。

     そんなタイプ7は、「現在に生きる覚悟」があると、より多くの素晴らしい成果を得られるでしょう。次に来るものが喜びであろうと悲しみであろうと、快感であろうと不快感であろうと、受け入れることが大切です。責任感や持久力、包容力を身につけ、人生の負の要素にも立ち向かうことができるようになったタイプ7は最強です。

    タイプ8《強さを求め自己を主張する人》

     タイプ8の人は、いつも他人と対決する心構えができています。勇気とエネルギーに満ち、不正や怠惰、虚栄心などを素早く見抜き、それに果敢に立ち向かう強さを備えています。気取りがなく誠実で、弱者をかばい守ろうとする姿勢は、多くの人から尊敬を集めるでしょう。仕事でも、障害にひるむことなく責任を全うしようとするので、非常に頼り甲斐のあるリーダーシップを発揮します。

     タイプ8の囚われの傾向は、「強さを誇示し、自分の弱さを隠そうとする」ことです。自分で場を仕切りたいというリーダー志向が強く、他者を自分の意見に従わせることに安心感を覚える傾向があります。また、いつでも戦う身構えができていて、ケンカを厭わないために、周囲の人々を怯えさせるところがあります。

     考える前に行動する傾向のあるタイプ8が、真の願望を自覚するためのキーワードは「無邪気さ」です。子どもの頃から強くありたいと願ってきたため、甘えたり、拗ねたり、悲しんだりする無邪気さを犠牲にしてきた傾向があります。しかし、人間としての無邪気さは人生にかけがえのないものです。自分の本質と出会い、無邪気さや優しさを回復したとき、タイプ8の権力志向は、大きな仕事や困難な仕事をこなすための巨大なパワーとなるでしょう。

    タイプ9《調和と平和を願う人》

     タイプ9の人は、自分の内面がかき乱されることを嫌う傾向があります。また、自分の主義主張ややり方を通すよりも調和を保つことを重視するため、どんな悩みを抱く人の話にも耳を傾け、それを理解することができる聞き上手でもあります。穏やかで優しい人柄は、周囲の人に、落ち着きと安らぎを感じさせるでしょう。

     タイプ9の囚われの傾向は、葛藤を避けようとしすぎることです。自分のことを忘れて他人に合わせることに抵抗がないため、人の関心を自分の関心だと思うことができますが、その一方で、新しいプロジェクトのスタート段階などに自分の意思を決定したり、不本意だと思うことにノーと言ったりすることが苦手な面があります。

     そんな特徴をもつタイプ9は、「決断の習慣」をつけることで、自分を適切に表現する能力や物事に向かう意欲を身につけることができるでしょう。その日にやろうと思うことを書き出し、それに優先順位をつけてその順に実行するなど、小さなことや身近なことで構いません。さまざまなことを決断することで、会話に参加しないようにしている自分、複雑な問題に及び腰になり、相手が動くのを待っている自分などが発見できるでしょう。

    「9つのタイプ」とのつきあい方

    「タイプ1の部下」とのつきあい方《正確な情報と認識を重んじる》

     すべてに公正さを求める傾向のあるタイプ1は、上司にも正しさを求めるため、人格や能力を認めた上司の下にいれば、精度の高い仕事をし、責任感を発揮します。

     指導するときは、タイプ1が組織内で果たすべき役割を適切に規定し、正しい認識と行動ができるように促すことが大切です。上司は公平性を心がけ、タイプ1の努力をしている姿を正当に評価しましょう。また、たとえ焦点のずれた意見であっても、そこにある思いをじっくり聞くように努めると、心を開いてくれるようになります。

     タイプ1は、自分が正しいと確信すれば、のびのびと業務に取り組むことができます。ひとたび火がつけば、どんな困難も厭わず、自分の実力を高め、全力で仕事に励む力をもっているのです。

    「タイプ2の部下」とのつきあい方《献身を認め、尊重する》

     他者の能力や正確を読む能力に長けているタイプ2は、どのような場に行っても、そこで誰かが権力を持っているかを素早く察知することができ、有力者と目した人間に献身的であろうとする傾向があります。

     組織において不可欠な存在でありたいという願望を持っているところがあるため、「キミなくしてこの仕事の成功はありえない」という言葉に非常に強くひかれます。また、たとえば課長が、万全のサポートをしたにも関わらず自分の功績を認めない場合には、部長に献身し、特権を得るための操作を行うようなところもあります。

     タイプ2の部下に対しては、強いリーダーシップを発揮しながら、常にタイプ2の仕事に目をかけ、どれだけ役に立っていくれているかを伝えることが大切です。人の役に立っているという実感があれば、大きなパワーを発揮して働いてくれるでしょう。

    「タイプ3の部下」とのつきあい方《優秀さに敬意を表明する》

     働き者で意欲と知恵を発揮し続けようとするタイプ3は、多くの場合、企業において優秀なスタッフです。

     ビジネスにおいて何を優先すべきかをわきまえていて、競争に強く、グループ内での主導権争いなどに精力を傾けるところがあります。チームプレイでは、グループのモチベーションを鼓舞し、隠れたリーダー的な役割も演じるので、上司は、タイプ3のやる気を維持させるだけで、グループは円滑に機能するようになるでしょう。

     しかし、甘言だけに耳を傾け、苦言を拒否するところもあるため、上司は、失敗は失敗として認めさせ、企業人として健全に成長するように導く必要があります。

    「タイプ4の部下」とのつきあい方《自尊心を傷つけない》

     タイプ4は、企業で働くことを「自分の能力が認められ、その能力によって企業に貢献すること」と捉えているところがあります。

     また、上司が尊敬できれば、その人のために自分の能力を存分に使って認められようとし、物質的、地位的見返りがなくても、満足感を得ながら働く傾向があります。しかし、上司に敬愛の念を持てず、さらに「認められていない」「評価されていない」という感覚を持っていると、なかなか成果につなげられないようです。

     タイプ4は、自分を評価してくれる相手には心を開くことができるため、上司はタイプ4のもつ能力に目を向け、それを生かすように職場でのポジションを按配するとよいでしょう。

    「タイプ5の部下」とのつきあい方《ブレインとして期待する》

     他人や物事から適切な距離を保てるタイプ5は、雑事に惑わされることなく問題の本質を把握することができるところがあり、知識の収集や分析にも長けているため、クールなブレインとしての活躍が期待できるでしょう。タイプ5の部下にはアドバイザー的な役割を与えると、業務はうまく進行する場合が多いです。

     論理的な説明を好むので、仕事を指示する際には、内容や目標を説明し、十分な情報を提供するとよいでしょう。また、状況に変化があったときは逐次報告しましょう。

     タイプ5は、自分で環境を選べるなら、多少理不尽な暴君の下でも悩まずに働けるところがあります。能力を十分に発揮させるには、時間的な余裕と出来るだけ多くの自由裁量権を与えることが望ましいでしょう。

    「タイプ6の部下」とのつきあい方《誠実さを示し、信頼を築く》

     タイプ6の心には、常に権力に対する畏怖と不信感があるといえます。上司が公平・公正であれば、忠誠を誓って業務に励みますが、言行不一致などがあると、不信感を抱くようになり、過剰反応によって反抗する傾向があるのです。

     タイプ6を部下にもつ上司は、プロとしての一貫した意識や優れた能力など、簡単には損なわれない規範を示すとよいでしょう。

     また、何かを忠告するときには、率直さが大切です。タイプ6は、忠告する人が信頼を寄せている上司であり、その対応が率直で裏がないことがわかれば、安心して素直に忠告を受け容れることができるのです。

    「タイプ7の部下」とのつきあい方《楽しさを重視し、共有する》

     タイプ7は、自分の上にも下にも人がいない状況を好み、自分の職務の責任しか負う気がないところがあり、自分の自由が奪われると猛烈に反発する傾向があります。

     プロジェクトを楽しいと感じているときは、一生懸命働きます。アイデアマンなのでプロジェクトの初期段階には、クリエイティブなプランニングやイノベーション、スタッフの士気を高めることに才能を発揮するでしょう。しかし、プロジェクトが軌道に乗り始めると興味が薄れ、上司の決めたルールを曲げ始めるところがあります。

     また、批判的な話を耳に入れようとしないところがあるので、指導するときには、本人の希望やアイデアをまずは肯定し、そこに新たなテーマを与えるようにして誘導していくとよいでしょう。

    「タイプ8の部下」とのつきあい方《毅然とた態度で接する》

     タイプ8の部下は、定期的に上司を試す傾向があります。「上司は信用できるだろうか?」「言動はフェアだろうか?」という思いから、苦言を呈したり、不服従の態度をとったりして、上司の正義と強さを試すのです。

     その裏には、「完全に信用できる権力者に主導権を委ねたい」という願望があるため、上司には、曖昧さのない毅然とした態度で接することが求められます。

     タイプ8がトラブルやケンカを招くのは、自分のエネルギーと目標を持続させるための手段です。もし信頼する上司が、彼らの本質的な願望に即した目標を提示し、鼓舞することができれば、その目標を実現させるためにコントロールモードに入り、集中力と協調性を発揮して、平安の中でエネルギーを活用できるようになるでしょう。

    「タイプ9の部下」とのつきあい方《よい雰囲気づくりを心がける》

     タイプ9は、優しい雰囲気の職場を好み、命令系統や昇進のシステムなどがクリアな安定した組織を求めます。そして、上司や同僚、所属するグループの雰囲気を素直に身につけるので、その環境によって、怠惰にも積極的にもなるところがあります。

     仕事を与えてもなかなかエンジンがかからず、期限が近くなってから猛烈な勢いで行うような面がありますが、周囲の人が早くから活気のある雰囲気をつくっていれば、立ち上がりは早くなります。上司は理想的な雰囲気を作ることに留意しましょう。

     また、現状を的確に判断することが苦手な傾向があり、重要な仕事を後回しにしてしまうことがあるため、タイプ9を部下にもつ上司は、常に現在の目的や諸事の優先順位を示すようにすることが望ましいでしょう。

    まとめ

    いかがでしたでしょうか?

    誰にも長所があり、それを活かし協力し合うことが、チームで働く上で不可欠であることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

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