【新人研修用書籍】40万部突破の話題作!「入社1年目の教科書」から学ぶ仕事の原則

『入社1年目の教科書(ダイヤモンド社)』をご存知でしょうか?

2011年の発売ながら、新入社員が入社する時期になると売れる定番書。
新入社員にとってはもちろん、彼らを指導する立場の仕事に慣れた人も、自分の仕事を見つめ直すバイブルになると話題です。

著者の岩瀬 大輔氏は、ライフネット生命保険株式会社の代表取締役を務めており、
2010年には、世界経済フォーラム(ダボス会議)にてヤング・グローバル・リーダーズの一人として選出された実力者でもあります。

今回は、岩瀬氏が語る、「新入社員に必要な仕事の原則と具体的な50の行動指針」を簡約し、ご紹介いたします!

岩瀬 大輔 (いわせ だいすけ)…
1976年埼玉県生まれ、幼少期を英国で過ごす。1998年、東京大学法学部を卒業後、ボストン・コンサルティング・グループ、リップルウッド・ジャパン(現RHJインターナショナル)を経て、ハーバード大学経営大学院に留学。同校を日本人では4人目となる上位5%の成績で修了(ベイカー・スカラー)。2006年、副社長としてライフネット生命保険を立ち上げる。2013年6月より現職。世界経済フォーラム(ダボス会議)「ヤング・グローバル・リーダーズ2010」選出。

成長を加速させる3つの原則

頼まれたことは、必ずやりきる

新人のうちは「優秀さ」よりも「頼まれたことを実行できるか」が評価されます。いくら成績が優秀であっても、なんども催促しないと頼んだことをやってくれない人に仕事を任せたいとは思いませんよね。周囲から信頼される人物であると評価されれば、次の仕事が回ってきます。

50点で構わないから早く出せ

仕事に慣れないうちは、100点満点の成果物を出そうと考えてしまいがち。しかし、新人のうちから100点を打ち出し続けるのは至難の技です。一ヶ月かけて100点を出すことよりも、一週間で50点のものを出すことを優先してみましょう。そして、上司や先輩や仲間など、多くの人のアドバイスを動員して、50点の成果物を100点に近づければ良いのです。

つまらない仕事はない

見方を変えることによって、向き合う仕事はまったく違うものとして見えるものです。「議事録の作成」一つとっても、その目的は様々あります。「会議の参加者が話したことを忘れないようにするため」なのか、「会議の内容を社長や役員に見せるため」なのか、「ディスカッションした内容からあらたな方針を固めるため」なのか。仕事の意味を理解することで、やり方は変わります。そして、どんな仕事も、工夫次第では大きく自分の成長に繋げられます。

具体的な仕事のやり方50

1)何があっても遅刻はするな

  • 「社会人として当たり前のことを当たり前にやれるかどうか」が信頼をつくる
  • 間に合うように家を出ても不測の自体は起こるものと考える
  • 新人時代の印象でその後のキャリアが決まる

    2)メールは24時間以内に返信せよ

  • 対応が早いだけで2割増の評価を得る
  • 報告は「明日までに返信をします」など途中報告でもかまわない
  • 相手の時間を尊重し、要件は簡潔にする

    3)「何のために」で世界が変わる

  • 仕事を頼まれたときは「何のためにその仕事が必要か」を確認する
  • 上司からのオーダーは、プロジェクトの一部分である
  • 大きな目的を意識することで、より良い仕事ができる

    4)単純作業こそ「仕組み化」「ゲーム化」

  • 仕組み化とは、効率性を鍛えるゲームと考える
  • 頼まれる前から、次に同じ作業をする人のために仕組み化する
  • 仕組み化すれば、次に依頼される仕事は、単調なものではなくなる

    5)カバン持ちはチャンスの宝庫

  • 社内、社外に関わらず同行を頼んでもまず断られない
  • 一流のビジネスパーソンの振る舞いや考え方を間近で見て学ぶことができる
  • 同行を断られたとしても、断られることに慣れることができる

    6)仕事の効率は「最後の5分」で決まる

  • 人の記憶ほど曖昧なものはない
  • メモやノートを持参し、必要だと思われることを書き取る
  • 会議や相談で合意したことをまとめ、書き出し、確認するための5分を取る

    7)予習・本番・復習は3対3対3

  • 仕事を前に進めるための予習・本番・復習の時間を取る
  • 会議の内容は忘れ去られてしまうもの
  • なぜこの会議をやるのか全員が意識していることで、話すテーマに対する考えを深められる

    8)質問はメモを見せながら

  • わからないことは、まず自分で調べる
  • 紙に書いて相手に見せることで、質問内容を確実に伝えられる
  • 相談内容をわかりやすく書くことで喜んでもらえる

    9)仕事は復習がすべて

  • 同じ間違いを繰り返さないために、復習を習慣にする
  • 知識と経験をストックすることで、仕事を円滑に進められるようになる
  • 復習することで、自分で解決できない問題を知ることができる

    10)頼まれなくても議事録を書け

  • 会議の議事録作成は自分の仕事だと思って率先して取り組む
  • 議事録に対するフィードバックは財産と捉える
  • 議事録作成は要点をまとめる力(=仕事力)を格段に鍛えられる

    11)会議では新人でも必ず発言せよ

  • チームの中にいる限り何らかの形で貢献するのが社会人のルール
  • 新人であるからこそ、提供できる意見や考えがある
  • 何もできなければ、コピーを取り、お茶を入れ、議事録をつくる

    12)アポ取りから始めよ

  • 資料を完成させる前に、まずアポを取る
  • そうすることで、仕事のスピードの底上げに繋がる
  • 外部の人にたくさん会うことで現場感覚が身に付く

    13)朝のあいさつはハキハキと

  • 当たり前のように聞こえるが、多くの人が実践できていない
  • 利害関係のない人にどれだけ誠実に接することができるかが人間性を決める
  • 周囲に悪い印象を与えて得られるものは一つもない

    14)「早く帰ります」宣言する

  • 帰る理由があるときははっきり伝える
  • 仕事を十分に終えていない時は、埋め合わせの時間を取る
  • わかっていることは事前に知らせることを意識する

    15)仕事は根回し

  • 会議の場を最大限に活かすために、実のある議論と結論を意識する
  • 会議を始める前にメンバーで情報を共有しておく
  • 事前準備することで、仕事のサイクルが早まり成長が促進される

    16)仕事は盗んで、真似るもの

  • 仕事は真似ること、盗むことでしか身につかない
  • 交渉の席でも食事の席でも、盗めるところは盗む
  • 上司の視点を真似ることで、得られる情報の質が変わる

    17)情報は原典に当たれ

  • 絶対的な真実はないことを知り、情報は疑ってかかる
  • より正確な情報を得るために参考文献の参考文献まで辿る
  • 頼み方さえ誤らなければ、同業他社やライバル会社でも情報を教えてくれることがある

    18)仕事は総力戦

  • 仕事は入試と違い、他者の力を借りることが要
  • 詳しい人がいなければ、詳しい人を知っている人に聞く
  • わからないことを聞くことで、知識が深まり、人脈が形成される

    19)コミュニケーションは、メール「and」電話

  • 電話はメールでは伝えきれない感情を一緒に伝えられる
  • メールは必ずしも隅々まで読まれないことを知る
  • 仕事におけるコミュニケーションの目的は、重要なことを確実に伝えること

    20)本を速読するな

  • 読書とは、著者との対話である
  • 読了後、3行でもいいので感想文を書く
  • 1冊の本をじっくり読み、大きな学びを得られれば十分と考える

    21)ファイリングしない。ブクマもしない

  • どこにあるかがわかっている情報は、収集する必要はない
  • 情報は使うことが目的であり、保存は手段である
  • 情報収集という観点でいえば、Twitterは有効なツール

    22)まずは英語を「読める」ようになれ

  • 日本語よりも英語の方が圧倒的に多くの情報にアクセスできる
  • 英語はビジネスパーソンにとって必須の言語となる
  • 仕事や生活で必要な英語は中学二年生レベルで十分

    23)目の前だけでなく、全体像を見て、つなげよ

  • 企業にとって良い社員とは、企業価値を高めてくれる人材
  • 全社的な目的に、自分の仕事が貢献できることを考えながら行動する
  • そのためには、全体像を見る視点を持った人と触れ合い、話し合うこと

    24)世界史ではなく、塩の歴史を勉強せよ

  • 幅広く勉強するよりも、一つのことを深く学ぶことで結果的に広く学べる
  • 仕事において大切なのは、広い教養よりもビジネスの現場で役立つ学び
  • 焦点を絞った学びの中から、役に立つインプットを得ていく

    25)社会人の勉強は、アウトプットがゴール

  • ビジネスパーソンの勉強は、必ずアウトプットに結びつける
  • 「自分たちならどうするか」「この事業に当てはめた場合…」と考える
  • 本を読むことは宝探しであると考える

    26)脳に負担をかけよ

  • 筋トレと同じく、脳に負荷をかけることで脳を鍛えられる
  • 読むだけでなく、どう仕事に生かせるかまで考える
  • 負荷によって強くなった脳があれば、困難な問題を解決できる

    27)自分にとって都合のいい先生を探せ

  • セミナーに参加しただけで成長できると勘違いしないこと
  • 時代はデフレであり、お金をかけずに学ぶことはいくらでもできる
  • 自分にとって心地よい先生が最良の先生である

    28)ペースメーカーとして、資格試験を申し込む

  • 自分よりも優秀な人たちがいる場に行けば、良いプレッシャーがかかる
  • 資格試験の期日をもうけることで、必死に勉強する環境をつくる
  • 資格試験を成長のペースメーカーとして活用する

    29)新聞は2紙以上、紙で読め

  • 新聞を紙で読むメリットは、自分が興味のない分野の情報も目に入ること
  • 一見無駄と思える情報の中に、宝が潜んでいる場合がある
  • 2種類の新聞を読むだけで、全く違った日本が見えてくる

    30)仕事に関係ない人とランチせよ

  • ランチの時間は見聞を広めるチャンスである
  • 気楽に誘えるのは若手の特権である
  • 時間が限られた昼間に会うことで、凝縮された濃い時間を過ごせる

    31)スーツは「フィット感」で選べ

  • スーツ選びの要は、ぴったりサイズがあっているかどうか
  • 安物は消耗も早いので少し良いものを長く使う
  • スーツだけでなく、シャツにも同様のことがいえる

    32)「あえて言わせてください」で意見を言え

  • ほとんどの上司には、若い人の意見を聞いてあげたいという思いがある
  • 若さという特権を使い、積極的に意見を言う
  • 発言する際は、相手への敬意を払った言い方をする

    33)敬語は外国語のつもりで覚えよ

  • 社会人にとって、言葉遣いの良し悪しは死活問題に繋がる
  • 敬語を学ぶ際は、知らない言語を学ぶのだと割り切る
  • 敬語は、勉強した分だけ効果が現れる

    34)相手との距離感を誤るな

  • 年齢が自分より上の人には敬意を払うことが好ましい
  • 仕事上での付き合いは、一定の距離感をもつことが望ましい
  • 仲良くなったとしても、少しの距離感を取る

    35)目上の人を尊敬せよ

  • 人の悪いところよりも良いところを見つけ、尊敬の念をもつ
  • 甘え上手であることはテクニックではなく、人としての基本
  • 相手の長所を見つめることが自分にプラスの影響をもたらす

    36)感動は、ためらわずに伝える

  • 人は他者から認められることを喜ぶ生き物である
  • できるだけ具体的に褒めることで、思いが伝わる
  • リスペクトの気持ちを伝えることが良い人間関係をつくる

    37)上司にも心を込めてフィードバックせよ

  • 上司にフィードバックを送ることは上司にとって良い効果をもたらす
  • 言い回しには細心の注意を払う
  • 上司が間違ったことを言ったときに指摘する人が長期的に信頼される

    38)ミスをしたら、再発防止の仕組みを考えよ

  • 誤りを正してもらったら真摯に受け止め、反省し、感謝する
  • 同じ間違いを犯さないためにどうすれば良いかを熟考する
  • ミスが重なったとき、個人だけではなく組織の仕組みも見つめ直す

    39)叱られたら意味を見出せ

  • 叱られたときは、それが自分に必要なことであると考える
  • 「この出来事は自分に何を教えてくれようとしているのか」と考える
  • 理不尽な叱責にも、全てのことに意味があると前向きに捉える

    40)幹事とは、特権を得ること

  • 幹事を積極的に引き受け、成長のチャンスをモノにする
  • 荒削りだとしても、引き受けた仕事は全うする
  • 幹事をやることは、自分のためにも周りのためにもなる

    41)宴会芸は死ぬ気でやれ

  • 宴会芸は他者から見られる自分のイメージを好転させる力をもつ
  • 宴会芸を死ぬ気でやる人は、周囲からの評価も高くなる
  • 宴会芸を自分を磨くチャンスと捉える

    42)休息を取ることも「仕事」だ

  • 朝を有意義に過ごすために早く寝ることを心がける
  • 睡眠時間以外にも、マクラや入浴法を見直す
  • 肝心なときに闘うために日々のコンディションを整える

    43)ビジネスマンはアスリート

  • アスリートになったつもりで、コンディショニングに時間とお金を使う
  • 自分に合った形で食事、運動を取る
  • 最高のコンディションで職場に向かえるようにする

    44)苦手な人には「惚れ力」を発揮

  • 相手のどこかに良いところを探して、そこに惚れる力が「惚れ力」
  • 働くということは、様々な人と付き合うということである
  • 嫌いな部分、苦手な部分は、単なる特徴と捉える

    45)ベース配分を把握せよ

  • 自分の力を最大限発揮できるよう仕事のペースを変える
  • 必要あらば、理由を説明し堂々と休む
  • 最高のパフォーマンスの発揮のためには積極的休養も必要

    46)同期とはつき合うな

  • 同期だからこそ、ネガティブな比較をしてしまう
  • 同期は大切にすべきだが、成長を半減させるつき合いは断つ
  • 夜の自由な時間はできるだけ社外の人とつき合う

    47)悩みは関係ない人に相談

  • 簡単に脱することのできない悩みは一人で抱え込まない
  • 悩みは社外、年上、目線の違う人、家族に打ち明ける
  • 違う視点の意見を聞くことで、広視野的に解決の糸口を得る

    48)社内の人と飲みに行くな

  • 飲みに行く際は、できるだけ社外の人と飲む
  • 社内の人とは、飲まなくても仲良くなれるよう関係をつくる
  • 出勤時間を変えることで、触れ合う人を変える

    49)何はともあれ貯蓄せよ

  • 貯蓄することで、「何に投資すべきか」という思考が手に入る
  • 貯蓄をすることで、お金のリテラシーを身につけられる
  • 人生で長く扱うお金を勉強する時間を取る

    50)小さな出費は年額に換算してみる

  • 無頓着になりがちなコンビニや自販機での買い物を見直す
  • 小さな出費が重なることで、看過できない出費になる
  • 自分にとって、良いお金の使い方を心がける

    まとめ

    いかがでしたでしょうか。

    冒頭でも触れましたが、こうした仕事のルールを学ぶことで、新入社員の方はもちろん、
    彼らを指導する立場の仕事に慣れた人も、自分の仕事を見つめ直すきっかけになるでしょう。

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