「エニアグラム」は、人間の性格を9つの本質に分け、その本質からもっているタイプを見極めることで、能力を最大限に活かすためのツールとして世界中で活用されています。
もちろん診断結果は目安であり、個々の資質に優劣はありません。
エニアグラムの目的は、分類することではなく、個々の能力を最大限に活かし、豊かな人生を送ることです。
本記事では、エニアグラムとは何かをお伝えし、診断テストを通して、自分がどのタイプかを知っていただくことを目的としています。
それぞれが自分の資質に合った強みを互いに活かし、チームの人材配置やマネジメントにご活用ください。
診断後は、以下の【結果編】の記事をご覧ください。
出典:『9つの性格 エニアグラムで見つかる「本当の自分」と最良の人間関係」』, PHP
エニアグラムとは
「エニアグラム(ギリシャ語で「9つの地図」)」の起源は、2000年前の古代ギリシアで生まれた「人間学」です。
天体の運行や、人間意識の発達の研究を通して「社会のリーダー育成のマニュアル」として生み出されました。
1950年代、米国スタンフォード大学の医学者や心理学者によって体系化され、ソニー、トヨタ、アップル、IBM、コカ・コーラ、ゼネラルモーターズなど、欧米の大企業を中心に人材戦略の一環として採用され、効果を上げているメソッドです。
エニアグラムをビジネスに導入すると、
このような効果が得られると実証されています。
本記事では、第一歩として、あなたの性格がどのタイプなのかを見つけることを目的としています。
診断テストは5分とかかりません。
ぜひ、楽しみながら質問に答えていって下さい。
診断してみよう
① 以下の9タイプに関する各二十問の質問のうち、自分が当てはまると思う項目に丸をつけてください。
② チェックの数がもっとも多かったものが、あなたのタイプの候補です。
③ 当てはまるかどうか迷うときは、切羽詰まったときの状況や嫌な状況の中での自分の反応を選んでください。
※PDFデータを印刷して社内で配ることもできます。
※「チェックの数が同じになってしまった」という人は、チェックを入れなかった項目に注目して、自分が「なりたくない方のタイプ」を選んでください。
タイプ1
01)自分の欠点を改めるために努力する。
02)物事が、きちんとしていないと、イライラすることがよくある。
03)時間の浪費と思われることをしたり、付き合ったりすることを避けようとする。
04)もっとよくやれるはずなのに、どうしてやれないのかと、自分や他人を攻める。
05)小さなミスや欠点でも気にかかる。
06)くつろぐのが下手で、冗談やシャレが簡単に言えない。
07)頭の中で自分の物差しを自分にも他人にもあてて批判する。
08)他の人よりも取り越し苦労で、心配性だ。
09)全てのことに率直で正直でありたいと思っている。
10)ウソやごまかしなど、人の道に外れたことはしたくないと思う。
11)物事は正しくあることが大切だ。
12)することがたくさんあるのに時間が足りず、いつも急き立てられる。
13)自分はどのように時間を使ったか、細かくチェックしてしまう。
14)几帳面で実直だが、小心者だと思う。
15)悪いことは、どうしても許せないと、すぐ思い込んでしまう。
16)物事が公正でないと悩み、当惑する。
17)向上心が強く、もっと向上しなければいけないと思っている。
18)他人に認められる前に、まず自分が完全でなければならないと思う。
19)しばしば欲求不満に駆られる。今の自分も他人も、まだ完全ではないからだ。
20)正しいか誤っているか、あるいはよいか悪いか、という基準で物事を見ようとする。
タイプ2
01)自分は多くの人に頼られていると感じる。
02)他人に奉仕することを大切に感じている。
03)「他人にとって必要な存在でありたい」といつも思っている。
04)多くの人に親近感をもたれていると思う。
05)他人を喜ばせるような言葉をかけることがよくある。
06)人が困ったり、苦しい立場に立たされたりしたとき、助けたくなる。
07)好き嫌いに関わらず、自分の目の前にいる人の世話をしてしまう。
08)人々が慰めと助言を求めて、私のところにやって来てほしいと思っている。
09)人に頼られることは嬉しいが、時々頼られすぎて重荷に感じる。
10)自分自身のことは後回しにしがちだ。
11)人のためにしたことなのに、感謝されていないと思うことが時々ある。
12)いつも誰かの近くにいることを感じていたい。
13)当然感謝されると思ったのに、感謝されないとき、自分が犠牲者になったような気がする。
14)「愛し、愛されることこそ、人生でもっとも大切なことだ」と強く感じている。
15)気持ちと気持ちが通じ合うとき、喜びを感じる。
16)人のために尽くすことによって、その人の人生に自分が大切な存在でありたいと思う。
17)人が私の力で成長してくれるのが嬉しい。
18)困っている人を助けるために、自分の自由な時間をしばしば使う。
19)人が自分を気遣ってくれる以上に、人のために気遣っている。
20)周囲の人々の反応に敏感だ。
タイプ3
01)いつも何かしていることを好む。
02)仲間と一緒に働くのが好きで、自分自身、よい仲間でありたいと感じている。
03)仕事に対しては、性格で専門的でありたい。
04)物事を達成するには、組織化して、無駄なく効率的にやることを重視している。
05)自分は成功していると、いつも思っていたい。
06)明確に目標を定め、その成果に向かって、今自分が何をしたらよいかをよく知っている。
07)達成表や点数など、自分がやり遂げた実績を示すものを好む。
08)私の物事をなし遂げる行動力は、他人が羨ましがるほどである。
09)他人に対して、自分は成功しているというイメージを与えていたい。
10)自ら決断することを好むが、臨機応変に意見を変えることもある。
11)目標を達成するためには、時には相手に合わせて妥協する。
12)過去の失敗や間違いより、やり遂げたことを感じていたい。
13)自分のしていることが、うまくいっていないと言われることが大嫌いだ。
14)何かを続けていくよりも、新しく何かを始める方が好きだ。
15)人から説得力があると言われる。
16)自分の仕事、役割を大切に思っており、有能な自分を感じていたい。
17)何事も具体化し、認められるように努力する。
18)他人と相対するときには、多くの成果をあげているイメージが大切だ。
19)物事を達成したいので、ぐずぐずしている人は、歯がゆく耐えられない。
20)第一印象は特に大切だ。
タイプ4
01)多くの人々は、人生の本当の美しさと良さを味わっていないと思う。
02)自分の過去に強い哀愁を感じる。
03)いつも自然に、ありのままに振舞いたいが、それは難しい。
04)象徴的なものに心が惹かれる。
05)他の人は、自分が感じるように深くは感じていないと思う。
06)私がどのように感じているか、他の人にはなかなか理解できないだろう。
07)礼儀正しく、いつも品位を保ち続けたい。
08)自分にとって周囲の雰囲気は大切だ。
09)人生は劇場で、自分はその舞台で演じているような気持ちだ。
10)マナーの良さ、よい趣味は、私にとって大切だ。
11)自分を平凡な人間だと思いたくない。
12)失われたもの、死、苦しみを思うとき、つい深い想いに沈んでしまう。
13)時々自分の感情をありきたりの形で表現したのでは十分でないと思う。
14)あまりにも自分の感じ方に囚われて感情が増幅し、一体どこまでが自分の感じ方なのかわからなくなる。
15)人間関係がうまくいかないことに、他人よりも困惑する。
16)自分自身を悲劇の主人公のように感じることがある。
17)なんとなくお高くとまっていると、人から非難されることがある。
18)感情の起伏が激しく、気分が高揚したり沈んだりするが、どっちつかずだとかえって生き生きしない。
19)人々は私が芝居がかっているというが、彼らは私が実はどのように物事を感じているかを理解していないと思う。
20)芸術や美的表現は私の感情を表す手段として非常に大切である。
タイプ5
01)自分の感情を表現することは苦手だ。
02)いつか役に立つものと思って、ため込む傾向がある。
03)何ということもない会話をするのが苦手である。
04)総合的にものを見たり、色々な意見をまとめたりするのが得意だ。
05)いきなり人から「今どのように感じているか」と聞かれても答えようがない。
06)日常生活で、プライベートな時間と場所があると落ち着く。
07)自分が率先して行うよりも、他の人に任せる。
08)自分が直接関わる前に、他人のしていることを観察する傾向がある。
09)他人を避けて、一人でいる時間が好きだ。
10)自分は他の人々と比べて物静かだと思う。
11)自分から他人の方に出向くのが苦手で、頼みごとも言いにくい。
12)問題が起きたら、自分で解決する方が楽だ。
13)自己主張することが下手だと思う。
14)考えることで問題を解決しようとする。
15)全体を見渡して状況を掴んで判断したい。何か見落としていたら、自分自身が軽率だったとして自分のミスを責める。
16)自分の時間やお金に関してはケチだと思う。
17)支払ったお金に見合うものが得られないときは不安だ。
18)自分で厄介なことを引き起こすと、自分を「馬鹿だな」と思う。
19)話し声が静かなので「大きな声で話してほしい」と言われることがある。
20)人に「与える情報」よりも、人から「受け取る情報」の方が多い。
タイプ6
01)常に安全なポジションにいたいと思う。
02)人の言葉の裏を読む能力には自身がある。
03)取越し苦労やいらぬ心配をよくする。
04)行動の枠組みがあり、その中での位置がはっきりしていると安心する。
05)先の予約できない状況は、不安で怖い。
06)一般的に見れば、忠実な働き者だと思う。
07)基本的に中庸をとる人間である。
08)自分を操作しようとしている人の思いはすぐわかる。
09)物事の否定的な面は敏感に察知する。
10)権威ある存在は良くも悪くも無視できない。
11)いつでも最悪の事態を想定している。
12)ジョークやユーモアのセンスがある。
13)順調に進んでいても、結果が怖くて先延ばしにしてしまうことがある。
14)究極的に追い詰められれば、反撃に転じる。
15)なるべく目立たないでいたい。
16)自分の問題点を指摘されると攻撃されているような気がする。
17)社会的なルールは、忠実に守る。
18)困っている人や弱者に同情し、支えてあげたいと思う。
19)トップに立つことに興味はあるが、補佐役の方が性に合っている。
20)信頼する人の思いや考えが推し量れないととても不安だ。
タイプ7
01)他の人と比べて、人を疑ったり、動機を詮索したりしない方だ。
02)何でも楽しいことが好きだ。
03)物事は、いつもよいほうへ展開していくはずである。
04)他の人々が、私同様にもっと明るい気持ちでいればいいのにと思う。
05)他の人が、どう思うのかにはあまり関心がなく、自分はいつも幸福だと思っている。
06)いつも物事の明るい面を見る。人生の暗い面には目を向けたくない。
07)出会う人にあまり敬意を感じない。
08)ジョークや明るい話が好きで、暗い話は聞きたくない。
09)私は陽気な人間だと思う。
10)パーティなどでは目立つほうだ。
11)「木を見て森を見ざる」は困ったものだ。物事は広い視野で捉えるべきだ。
12)「よいもの」をじっくり味わうのが好きだ。
13)悲しみは早く忘れよう。
14)人が暗い現実を考えているときでも、自分はそうは思わず、むしろ楽しみを見つけている。
15)苦労の生み出す「味わいのある人生」は楽しいものだ。
16)未来は、すべていい。
17)人々を朗らかにして、人々が喜ぶのを一緒に楽しみたい。
18)無理してでも、「嫌なこと」はできるだけ避けて通りたい。
19)一つのことに集中するよりも、次から次へと関心が移っていく。
20)自分の子ども時代を幸福なものだったと思い出すことができる。
タイプ8
01)自分が必要とするもののために戦い、必要とするものを断固として守り抜く。
02)他人の弱点を素早く見つけ、相手が挑戦してきたら、その弱点を攻撃する。
03)物事について不満を表明することは何でもない。
04)他人と対決するのを恐れないし、実際よく対決する。
05)力を行使するのは痛快だ。
06)グループの誰が権力を握っているのか、すぐに見分けがつく。
07)自分にプレッシャーを与える人には反発し、攻撃的になる。
08)物事がどのようになされるべきかを知っている。
09)自分の優しく、上品で、柔和な内的な面を容認することや、表現することは苦手だ。
10)すぐに退屈する。動いているのが好きだ。
11)仁義と筋を通すことは、私にとって重要な問題だ。
12)自分の権威や権限の下にある者をかばう。
13)自分は竹を割ったようにシンプルな人間だと思う。
14)自己反省や自己分析にはあまり関心がない。
15)自分は順応しにくい人間だと思う。
16)余計な世話をやかれるのが嫌いだ。
17)他人からとやかく言われて、自分を正すのは嫌だ。
18)挑戦するものがあるほうがエネルギーが出る。
19)物事をただ成り行きに任せることに抵抗がある。
20)他の人々は、それぞれ自分の問題を作りだすと考える。
タイプ9
01)多くの人々は、物事にあまりに力を使いすぎている。
02)狼狽しなければならないような出来事など、人生にそうあるものではない。
03)たいていの場合、私は平穏平静だ。
04)何もしていないときが一番好きだ。
05)私はきわめてのんきな人間だ。
06)この前、眠れなかった夜がいつだったか思い出せない。
07)多少の差はあっても、ほとんどの人はみんな同じだと思う。
08)通常、物事についてあまり興奮しない。
09)明日まで待てないというような、切羽詰まった気持ちになることがない。
10)何かを始めるのに外部からの刺激が必要だ。
11)何事によらず力を浪費するのが嫌だ。物事を行う際、自然と力の節約を考慮する。
12)「そんなことで、煩わせないでほしい」というのが私の態度だ。
13)私は冷静な仲裁者だ。私にとっては、どちら側も同じことなのだ。
14)中途半端で落ち着かないことが嫌いだ。
15)通常もっとも抵抗が少ない道を選ぶ。
16)自分が安定した人間であることを誇りとしている。
17)人々を落ち着かせるために、相手に合わせて行動しようとする。
18)自分自身をそんなに重要な人間だと考えていない。
19)人の話を聞いたり、注意を払ったりするのが苦手だ。
20)「座れるのになぜ立つのか、寝ていられるのになぜ座るのか」という考え方に賛成だ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
次回の記事は、タイプごとの特徴や能力、それぞれのタイプの部下とどのように接すれば良いのかなどをまとめた、【実践編】です。
ぜひ、楽しみにしていてください。
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