さて、4月も終わりを迎え、春の兆しが見られる今日この頃。
2019年度、平成最後となる入社式を終えた企業も多いのではないでしょうか。
新たに迎える新入社員に向けて、一風変わった入社式を行う企業もあるようです…(笑)
今回は、各社の個性が出る入社式の中でも、特にユニークであると感じたものを10社ご紹介いたします!
目次
バージンロード入社式
ネスレ日本株式会社
2012年、ネスレ日本株式会社では「社長と新入社員代表の女性が新郎新婦を演じ、人事部長と新入社員がバージンロードを歩く」というなんともユニークな演出で入社式が挙行されました。
新入社員のクリエイティビティを活かすため、「ユニークな入社式を新入社員が考える」という課題のもと、発案されたアイデアだそうです。
指輪の代わりに同社の製品であるチョコレート菓子『キットカット』を交換する場面は、新入社員と会社が結婚するという発想から生まれたものだといいます。
手形で契りを残す「契りの会」
株式会社星野リゾート
2019年度春、星野リゾートが行った入社式は、青森県十和田市にある奥入瀬渓流ホテルにて毎年恒例の「契りの会」を実施しました。(写真は公式HPより)
代表である星野佳路氏から、「顧客は友人、社員は家族」という星野リゾートの価値観が伝えられた後、新入社員から働くうえでの決意と目標を1人ずつ川柳で発表。
その後、手のひらに絵具をつけ、手形を押す「手形の契り」を交わしました。
この手形の契りは、スタッフと会社の間で結ぶ「2つの約束」を意味しているそうです。
1つ目は、星野リゾートがスタッフに対し、「法律上の雇用関係だけではなく、時には雇用主と雇用者との関係を超えてスタッフを助ける」という約束。
2つ目は、「スタッフが研修を通して理解した組織の文化に寄与するという約束」を意味します。
靴みがき入社式
株式会社コロンブス
靴クリーム、靴用品、革製品のお手入れ用品、企画・製造・販売を主な事業として行うコロンブスでは、約五〇年前から「靴みがきをする入社式」が恒例になっているといいます。
当社によると、「自社の製品に触れてもらい、会社への愛着を生み出すとともに、商品を使って新入社員と先輩社員にコミュニケーションしてもらうのが狙い」であるそうです。
記者会見風入社式
株式会社明治産業
毎年様々なシチュエーションで魅了する明治産業の入社式。
2019度は、「スポーツ選手の入団記者会見をイメージした入社式」が実施されました。(写真は明治産業ブログより)
実際の内容は、スポーツの世界では新人が入団した際、世間に向けて抱負を発表することに因んで、「ルーキーとなる新入社員が、自分のアピールポイントは何か、今まで何を学んできて、どのような価値観を大切にしてきたか、そして、これからこの会社でどのような成長と活躍をしていきたいのかを発表する」というものだったそうです。
スーツ禁止の入社式
株式会社高島屋
2012年、高島屋は「正装禁止の入社式」を実施しました。
「新入社員には常識にとらわれずに個性を発揮してもらいたい」という想いから生まれたアイデアで、1831(天保2)年の創業以来初めての試みであったそうです。
そんな「カジュアル入社式」では、鈴木弘治社長や役員もジャケットにノーネクタイなどの軽装で出席。
新入社員は、ジーンズや春らしいピンク色のワンピースなど思い思いのファッションで式典に臨んだとのことでした。
プラネタリウムで入社式
コニカミノルタ株式会社
コニカミノルタは毎年、自社のプラネタリウムやスカイツリーのプラネタリウムにて入社式を執り行っているそうです。
2013年の入社式では、代表執行役社長を務めた松﨑 正年氏より「厳しい就職戦線を勝ち抜いて、入社式を迎えた皆さんが、社会人としてスタートするにあたり、思い出に残る入社式にしてあげたいとの思いから、人事部の提案で、今年は、当社グループのコニカミノルタプラネタリウム社が運営するプラネタリウム「天空」での開催となりました」と語られました。
鉛筆けずり入社式
三菱鉛筆株式会社
三菱鉛筆では、「自社の製品に積極的に触れてほしい」と、新入社員が小刀を使った鉛筆削りを行いました。
電動鉛筆削りに慣れている新入社員からすると、自分の手で鉛筆を削るのは、慣れない作業であるはず。
およそ15分かけて削り上げられた思い思いの鉛筆を使って新入社員が書くのは、入社に当たっての抱負です。
文房具を使う人から、作る人になる上でとても良い機会ではないでしょうか。
水中で入社式
鳥羽水族館
毎年多くのメディアを魅了する入社式の一つとして、鳥羽水族館の「水中入社式」が挙げられます。(写真は公式HPより)
2006年から恒例のこの入社式では、ウエットスーツを着た状態にさらにリクルートスーツを重ね着した新入社員が潜水することが見所。
先輩飼育係からガラス磨き用のスポンジをプレゼントされ、早速掃除に挑戦することも恒例のようであり、新入社員の両親やその他のお客様に見守られる中、水中での記念すべき初仕事をこなすことでフィナーレというユニークな入社式です。
シャチに歓迎される入社式
鴨川シーワールド
2015年度から執り行われる鴨川シーワールドの入社式。
多く来園客に見守られる中、新入社員は鴨川シーワールドオリジナルのポンチョを着てシャチのパフォーマンスで水しぶきを浴びるというものです。
「社会の荒波にくじけることなく、強くたくましく成長してほしいという思いと、シャチパフォーマンスで水しぶきを浴びるお客様の楽しむ気持ちを、社員として自ら体験してもらいたい」という目的があるそうです。
新入社員の皆さまにシャチあれ。
社長自ら「カンナがけ」
アキュラグループ
住宅事業を行うアキュラグループでは、匠の心を伝えるべく、社長がカンナがけを疲労するという独自の入社式が行われています。(写真はマイナビニュースより)
「妥協することなく住まう人のために精進し、努力を惜しまない心を持ち続けてほしい」との想いから、辞令もカンナで削られた木製のもの。
アキュラグループの熱い想いを受け取った新入社員にとって、忘れられない入社式となったのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
どれも社員の記憶に残る入社式になりそうですよね(笑)
なにより、入社式とはその会社独自カラーが出るため、新入社員にとってはとても印象に残るイベントです。
入社式をする上で大切なのは、ただ奇抜なアイデアで式を行うことよりも、新たに迎え入れる新入社員に対して、「自社の大切にしている想いや指針を伝えるため」に行うことなのかもしれません。
あなたの会社なりの入社式を考えられてみてはいかがでしょうか。
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